ちまたではじわじわと縄文ファンが増えているという噂です。縄文時代を”楽しむ”リトルプレスや、土偶を”愛でる”書籍なんかも目立ちます。手に取ってみると、一般の方から考古学者まで、それぞれの立場で楽しみながら、より縄文時代や遺跡が好きになるような、そんな素敵なアイテムが増えてきているようです。
さて、そこで縄文女子です。正確にはあおもり縄文女子です。これは縄文のおしゃれやファッションを切り口として縄文文化や縄文遺跡群の魅力を伝える情報紙の名前です。え?そんなおしゃれな雑誌があるなら欲しい?? → あおもり縄文女子
ごめんなさい。これから出る雑誌なんです。でも、どうせなら「読む」だけじゃなくて「参加する」のはいかがでしょうか?青森縄文女子プロジェクトでは、現在縄文モデルと縄文服のデザインを募集しています。縄文モデルは青森県在住の方が対象ですが、縄文服のデザインはどなたでも応募できます!
あおもり縄文女子プロジェクト モデル・デザイン募集チラシ
応募は郵送でもFAXでもメール(pdf)でも可能です。え?縄文デザインなんてわからない??そんな皆様のために、じょーもぴあ宮畑の前回の企画展「縄文土器のデザイン」から、土器文様のモチーフの抜粋をあげておきますね!
縄文時代後期の半ばから終わりごろに見られる文様です。1段目:アルファベットのC字がならんでいるように見えるので、C字文なんて呼ばれることもあります。2段目:これが連結すると、円形の文様が重なっているように見えてきます。色の塗り分けを工夫すれば、見え方が変わりますね。3段目:何段か重ねれば、いろんなパターンで塗り分けられそうです。4段目:斜め方向の列を意識して、縦と横の楕円形の大きさに差をつけてみました。端と端が入組んでいるように見えるので入組文と呼ばれます。
この文様は単純なので、配色や大小の強弱などでアクセントをつけやすいと思います!
1段目:最初の図の3段目から、「隙間」を意識すると三角形が見えてきます。2・3段目:この三角形とその間の楕円形を組み合わせると…そうです。ウルトラ警備隊のマークになります!4・5段目:三角形の部分を入組ませると、複雑そうな文様になります。これは三角形がもとになっている部分(赤い部分)とその余白(水色の部分)を見比べたときに、水色の部分は実は最初の図(fig.1)の4段目からの流れの入組文なんですね~。
この文様は連続して描かないとわからないので、福であれば長く一周するようなところのほうが合うかもしれません。色もパターン化すれば楽しそう!?
さて、1・2段目:前の図(fig2)の最後の文様を何段も重ねたり、密着させたりするとさらにイメージが変わります。模様と言ってもデザインよりもパターンに近くなってきますね。3段目:入組みのS字をいちど分解して、間隔をあけて配置すると分断されていた余白(赤の部分)が一続きになって、それ自体も文様のように見えてきます。4段目:余白自体の面積が大きくなってしまったら、その隙間を埋めるように三角形や台形などのモチーフを追加すれば、さらに複雑に見えてきます。実際に使っているモチーフは横にしたC字と三角形と途中の括れた台形だけなんですけどね。
この文様特に下の弐つは「まとまり」感がハンパないです。いちばん「縄文」らしさを感じる文様かもしれません。
最後は非常に単純化します。1段目:上向きと下向きのC字が連続して一筆書きされています。2・3段目:丸みを付けたりアクセントを付けたりしています。4~6段目:何段か重ねると、重ね方で違う見え方をします。また、直線で描くとシャープな感じがしますね。塗り分けしても組み合わせても面白そうです。
ざっと縄文時代後期~晩期の文様を概観してみました。これを組み合わせたり、配置したりして、素敵な服をデザインしてくださいね~!
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