2019年12月22日日曜日

そしてボクらは、未来へと時間を遡った~奇跡の庭 観劇レポート~

 令和元年12月21日、じょーもぴあ宮畑で奇跡の庭~じかん島のひみつ~が上演されました。札幌市こどもの札幌市こどもの劇場やまびこ座/子ども人形劇場こぐま座の皆さんと人形劇師沢則行さんが作り上げた人と人形が、時間と空間が、過去と未来が交錯する魅惑的な人形劇です。

 「縄文時代」が取り持つ縁と言えばそうなのかもしれませんが、やまびこ座、こぐま座、沢則行さんとじょーもぴあ宮畑は、もしかすると数千年前からこうなるさだめだったのかもしれません。というと大げさに聞こえるかもしれませんが、縄文時代の劇を縄文遺跡で上演するということは、きっと必然なのでしょう。

もとあれ、主人公たちと我々は舟に乗り、じかん島へと旅立ちました。


 じかん島は掘れば掘るほど過去が現在になる不思議な地層を持っています。



主人公たちがその地層にたどりつくと……人のあやまちや正義や、欲望や希望がボクらの前に立ち現れます。


 過ちの後ろに希望があり、正義の後ろに欲望がある…
「人はどこからきてどこへ行くのか」は哲学ですが、「人は何をしてきてなにをしていくのか」はまさに考古学の領域です。


 主人公たちは未来への希望を手にするために、さらに深く掘り進みます。
        

 そこで主人公たちが見たものは……



 操り人形あり、文楽ばりの二人遣いの人形あり、人と人形が絡み合って混然となった幻想的な、しかも涙あり笑いありの無二の空間。60名を超える観客は一人残らず息をのみ、この世界の住人となっていました。終演後、観客たちはまるで魂の抜けた人形のようにソロソロと家路につきましたが、きっとこの物語は、いつか何かの拍子に少しだけ心の表面を揺らすその時まで、見た人々の心のなかに静かに沈んでいくのでしょう。

2019年12月1日日曜日

奇跡の庭!

 札幌を拠点に活動する人形劇団やまびこ座・こぐま座プロデュースの
人形劇「奇跡の庭~じかん島のひみつ~」
の上演が決定しました!12月21日(土)の午後4時からです!




◆◆◆今日もその島では考古学者が首をひねる…掘れば掘るほど古代の土器や土偶、動物や人の骨までザクザク出てきちゃう…不思議な庭…現れ、途切れてはまた現れる宝物のような地層には、どんな物語が隠されているのか?アイヌの伝説からオホーツクの海へ、さらに遠く縄文時代へとつながるタイムスペクタル!◆◆◆


こんなドキドキする人形劇を、縄文遺跡でやっちゃいます!しかも無料で!!(整理券が必要です)




やまびこ座・こぐま座は札幌にある子ども劇場/こども人形劇場で、たくさんの劇団が所属しています。今回の人形劇「奇跡の庭~じかん島のひみつ~」はやまびこ座・こぐま座がプロデュースしたお芝居で、チェコ在住の世界的な人形劇師である沢則行さんが演出を手掛けています。



人形劇と言っても、人も人形も一緒になって作り上げる不思議な空間は絶対に他では味わえません!しかも……テーマが縄文だなんて!?演出の沢則行さんは毎年遺跡の発掘調査に足を運んで、ワークショップもされているとか。これはなにか、すごいことが起きそうです!

入場無料ですが、整理券が必要です。整理券はじょーもぴあ宮畑体験学習施設受付で直接配布しております。なお、整理券が無くても観劇はできますが、80名を超えた分につきましては立ち見あるいは入場ができない場合もありますのでご了承ください。