講師の菅野氏は20年来、福島市内の中世~近世遺跡の発掘調査を数多く手がけ、福島県内の中世考古学をけん引する研究者のお一人で、当館の企画展「大鳥城跡 発掘調査から見た舘ノ山の歴史」でもご協力いただきました。
今年は大鳥城跡の本丸(主郭)部分の発掘調査を実施したことから、その調査成果を中心としたお話となりました。発掘調査のスライドを使いながら、現在までの調査成果を重ね合わせ、大鳥城の歴史が浮き彫りになっていきます。
また、12世紀~13世紀に位置づけられる遺跡をはじめとして、福島市内の中世遺跡の様相についても、調査や研究の成果からわかりやすく解説いただきました。
いままで、福島市の中世について発掘調査の成果をまとめてお聞きする機会がなかったため、非常に参考になりました。また、いまのところ大鳥城の発掘調査成果としては、佐藤氏にかかわるものはほとんど見つかっていませんが、市内の12世紀~13世紀の様相を俯瞰すると、やはり佐藤氏が一つのキーポイントになってくるということがよくわかりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿