じょーもぴあ宮畑の公園の西の端に露出展示棟があります。
これは、発掘調査で掘り出された縄文時代の地面を
そのままの状態で見学できる施設で、中はこんな風になっています。
さて、縄文時代に捨てられたたくさんの土器が散乱していますが
現在、その一部がこのような状態になっています。
べつに、誰かがチリ紙を捨てたわけではありません。
宮畑遺跡は非常に地下水の多いところです。
地下水が蒸発していくときに、土器の表面に水に溶けていた
ミネラル(とくにカルシウム)を残していきまが、
これがそのまま結晶化すると、二度と除去できなくなってしまいます。
この土器の真ん中あたりにみられる白っぽい汚れがそれです。
これは、宮畑遺跡だけではなく世界中のこうした施設や遺跡で
担当者が頭を悩ませている現象です。
宮畑遺跡では、結晶化する前にそのカルシウムを除去する試みとして
実験的に土器にちぎった和紙を貼り付けています。
和紙の表面から水分を蒸発させ、カルシウムを
和紙に吸着させようという試みです。
いってみれば、土器のデトックスをやっているということです。
これから、長い時間をかけてその効果を検証していきたいと思います。
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