今回の調査は頂上部分の平場についての、遺構確認を目的とした調査です。
当日は決して暖かくはないものの、天気も良く、まずまずの現説日和でした。
トレンチと呼ばれる幅2mほどの調査区を設定し、表土をはぎ取った後遺構が確認できる地層まで掘り下げ、柱穴などを探します。白く枠取りしている部分が昔の柱穴や溝跡などの遺構です。
柱の跡もしっかりと残っています。
柱の跡を組み合わせていくと、当時この場所にあった建物の間取りがわかってきます。また、平場に全体に建物が分布することもわかりました。
頂上部分は、南側の一段低くなっている部分を埋め立てして、平場を拡張していたこともわかりました。
出土した資料は多くはありませんが、近隣で焼かれた陶器の破片のほか、瀬戸地方で焼かれた陶器や中国産の磁器の破片など、当時の暮らしぶりが偲ばれる貴重なものです。
現時点ではまだ佐藤氏に直接結びつくような発見はありませんが、今後はこれまでの調査を含めた成果を検討していく予定です。
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